曙橋の集合住宅 コートモデリア 四谷荒木町
コンパクトな敷地ゆえにバルコニーなど共同住宅に普通にあるけれどもここでは不要となるもの全てをそぎ落としていった。
最後に残されたミニマムな階段空間を丁寧にデザインした結果、各住戸の玄関が親密に向き合う静謐な空間が立ち現れた。
共同住宅では入居者同士の気配をどのように感じ、いかに伝えるかがデザインの鍵となる。
夕暮れ時に四角く切り取られた各住戸からこぼれ出てくる室内の間接光もまた、暮らしの気配を伝える重要な要素として丁寧にデザインしたものである。
撮影:有限会社バウハウスネオ 中田康博